Tulala Apsaras 76 (ツララ アプサラス76)AP76
シリーズ内で最も標準的な機能を備えたヘビーモデルです。
クリークの隣に広大な池があったり、狙いたい池の規模、カバーの成長度合いがコロコロと変わるランガンのスタイル。
そして幅広い応用力を求められ る遠征など、様々な用途にマイペースで対応が可能です。
フィールド・シーズン・カバーの濃さに関係なく、通年通してオールマイティに使えるモデルです。
フロッグの適合キャスティングウェイトは15~30g。
適合カバーの目安は3枚菱です。
【Apsaras76】
■Action:RF ■Length(ft):76
■Folded Length(cm):169 ■Rear Grip Length(cm):39
■Rod Wt.(g):284 ■PE(#,MAX):8~ ■Cast Wt.(g):14~
アプサラス共通コンセプト
アプサラスシリーズはTULALA従来のコンセプト通り「粘り」をいかしたライギョ専用のラインナップ。樹脂の含有が多いとされる厚みのある旧製法のカーボン素材を用い、ライギョロッドに対する考えを、強靭でしなやかな筋肉の延長としてのロッドに再び昇華させました。
旧素材、旧製法のブランクスは、感度重視の考えだけが先行してしまい近年頻繁に見られた折れやバラシといったトラブルを解消し、90年代初頭に見られた様な、何処か懐かしくもあるあのフィーリングをもたらしました。よって新しい技術の恩恵を受け軽量化を図ったのは、パーツとそのバランスのみである。
少し時間を戻しましょう。90年代後半になると、新製法や新素材の追求の加速により軽量化をはかったライギョロッドや、ただ真っすぐで硬いといったロッドが次々に誕生しました。もちろんそれぞれのロッドには、それぞれ特化したメリットが存在したのも事実。しかし特化したモノが生まれれば、今度はそれを追従するモノが生まれ、いつのまにか市場は緩やかな流れと変化して「尖ったモノ」や「面白いモノ」が一般の釣り人から離れていってしまう方向へと進んでいきました。開発の方向性は、売り上げに左右され過ぎてしまう時代でもあったのです。
アプサラスを開発するにあたり、先ずは再度オールラウンドのフロッグゲームとは何かを問い続けました。そして90年代前半まで多く採用されていた旧ブランクスの快適性を、設計技術と設計チームごと取り戻すことに専念したのです。「折れにくい」、「粘り強い」というメリット。「曲がりの弱さ」、「やや重い」などのデメリット。これらのファクターのひとつひとつに、必要かそうでないかを問いかける。有に二年間を費やし、さまざまな釣り場でテストを行いました。そこから長さやテーパーを絞っていき、短、中、長の3アイテムを決定していく。これにより、カバーの状況や様々なフィールドのシチュエーション、幅広いシーズンへの対応が可能となりました。そこにTULALAの基本、そして最大のコンセプトとも言える「旅の竿」といったテーマを加味し、携帯性と強さはもちろん、疲れを忘れさえてくれる様なバランスを植え込んで、アプサラスシリーズとしての三機種をリリースするに至りました。まるで時代を逆行するかの様な長い旅で探し続けていたものは、意外にもすぐに身近にあったのかもしれません。