Tulala HARMONIX Staccato 110 MHSS-HX(ツララ ハーモニクス スタッカート110 MHSS-HX)
磯でのミノーイングロッドとして求める部分の、基礎レベルを上げていくロッドです。
ロッドの観点から突き詰めていくと、磯のスズキ釣りは矛盾の塊でした。
波の打ち付ける磯と言うフィールドの状況から考えれば、「長く固ければいいのでは・・・」と思われがちですが、それだけのロッドはルアーを適切にプレゼンテーションすることも出来ません。
必要なのは、魚の口を簡単に切らず、引き波に適応できるティップの入りと、掛けた後の強引なファイトに追従できるベリーからバットのトルクです。
ただ一つ、確定事項がありました。
ヒラスズキに使うミノーの多く、その重量は30g以下です。
これはキャストに求める最大負荷数の確定ともいえ、必要なのは、正面からの強風と真後ろからの強風の幅に対しての許容値ともいえます。
30g以下のルアーで、常にタメを作れるか・・・です。
硬ければ硬いほど、適正なロッドの曲がりを生むためには、重たいルアーを必要としていきます。
もしくは、高精度なキャストフォームやパワーでカバーをするか。
ただ、磯において理想とするキャストフォームを維持することは、ほぼ不可能に近くなることを多くのアングラーは知っています。
そうすると、タメを作ることができるロッドの方が、最終的に幅広い条件で釣りが成立することに気が付きます。
磯のミノーイングロッドと言う理由は、実はこの問題をクリアすることができないと思ったからです。
ジグを使う釣りに合わせると、間違いなくミノーの釣りが破たんします。
その結果、どっちつかずになるぐらいなら、ミノーの釣りに合わせることにしました。
もちろんジグも40g程度までならば、重量と言う部分は問題なくキャストできますが、その後の「ジグを細かく動かしていく釣り」にはあまり向きません。
Rマジックのディアベイトや大型スプーンのように、リトリーブや流す釣りならば、むしろジグロッドよりもいいと思います。
30g以下のルアーを快適に使えて、根から引きはがすパワーを備えつつも、引き波やバイトに追従できるティップの「良い塩梅」を探してました。
ヒラ竿のベーシック的な味付けだと思いますので、これから磯を始めるつもりのアングラーにも、お勧めできると思います。
■PE(# MAX):PE1.5~2号
■Cast Wt(g):~40